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inspired by

~に刺激[触発]される

inspired by 『大人はもっと遊びなさい』

著者は成毛眞さん。

マイクロソフト日本法人社長。

2000年に退社後、同年5月に投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。

現在、書評サイトHONZ代表、スルガ銀行株式会社の社外取締役や、様々なベンチャー企業の取締役・顧問などを兼職。早稲田大学客員教授も務められているようです。




この本で一番印象に残ったのが、第2章 真面目に遊ぶな の一時休止の前に「上げておく」の部分です。


その前に、「一時休止」のことを前の節で書かれているので、先に紹介します。


・遊び程度のことならば、どんどんはじめて、どんどん止めればいい。


・止めたと思ってしまうと復帰へのハードルを上げてしまいかねないので、しばらく休むと思うこと。引退ではなく、お休み。それも休止ではなく一時休止である。



続いて本節に入りますが、著者は趣味を一時休止するタイミングに、「ある程度の上達が実感できた直後」を勧めます。


それは、ある程度上達が実感できたあとで休んだ場合は、再開後も勘を取り戻せば、すぐにまた楽しめるようになるから、と説明されます。



この二つの間に「休止のタイミング」の話しがあるのですが、

「これを達成したからには次はこれをしなくてはならない」という義務感のようなものが少しでも混ざっていたなら、それは休止のタイミングだ

と書かれています。



これは自分も心当たりがあります。

趣味で音楽をやっているのですが、「このスキルを身につけたから次はこれかな」というかんじで、雑誌や教本、教則DVDを見ることがあるのですが、だいたいその直後から楽しくなくなるということが何度もありました。

(ほぼ確実に楽しくなくなった、と記憶してます)


この話しは、もっと早く知りたかったと思いました。

過去何度も楽しかったはずのことが苦しくなったことがあったので、この話しは「腑に落ちた」感じがしました。

それ以来、趣味でやっていることで同様の事が起こった場合には、一旦距離を置くようにしました。



著者のおもしろいところは、『遊び』『趣味』を楽しむことにすることを「徹底している」点です。


著者はこのように書かれます。


・趣味は上達、成長、蓄積を楽しむものであるから、あまり急速に上手くなる必要はない。

・上手くならねばならないと思ってしまうと、とたんにつまらない苦行と化すので、そういった考えも捨てたほうがいい。



自分は、趣味でやっていることでも上達しなければならない、と思うことがあるのですが、だから楽しくなくなることがあるのだな、と思いました。




この本の第1章で、「遊びに勝ち負けを持ち込んではならない」という節があるのですが、この点は大切にしないといけないな、と思いました。


著者は、「趣味」を「最近ハマっている遊び」と言い換えてはどうか、と提案されていますが、これは良い言い換えだと思います。


この本でも言及されてますが、「趣味」という言葉を使うと、「始めて少ししか時間が経ってないのに」とか「それだけのことしか知らないのに」とか「それだけのことしかできないのに」とか言われそうで、なかなか「自分の趣味は」とは言いにくいのですが、「最近ハマっている遊び」なら同じことを言っているのに、言いやすくなります。



この本では、


「一生懸命、遊んではならない。子どもの頃にしていたように、好き勝手、いい加減に遊ぶに限る」


とか、


「遊びは勝手気ままにマイペースで楽しむのが一番なのである」


のような記述がありますが、自分も「どうやって楽しもうか」と考えながら、『遊び』『趣味』と付き合おうと思うようになりました。