ちきりんさんの『マーケット感覚を身につけよう』を読んで、大切にしようと思ったことを考えてみた
それは、「自分の欲望に素直になろう!」ということです。
ちきりんさんは「マーケット感覚を鍛える5つの方法」を本書の第5章であげています。
その中の2番目に「インセンティブシステムを理解する」ということをあげています。
(「インセンティブシステム」とは、動機から言動に至る仕組み、人が行動する仕組み、のような意味で本書では使われています)
「インセンティブシステム」をふまえて、ちきりんさんは次のように書きます。
・日頃から「こういうことがやりたい。でも、どうせできない」「あれが手に入れたい。でも、どうせ手に入らない」と考えていると、いつしか、それが自分の欲しいものだと、わからなくなってしまいます。
・人間なら誰でも持っている、自分が傷つかないよう守るための防御システムが、「どうせ手に入らない」という気持ちを、「そんなに欲しくない」という気持ちに変えてしまうからです。
・そういうことが続き、自分の欲しいものがわからなくなってしまうと、(市場にいる)他の人が欲しいものを理解するのも難しくなります。自分の心をごまかしているのに、他者の心を正確に読むなんて、不可能ですよね。だから自分の欲望を押さえ込んでしまうと、マーケット感覚が身につかなくなるのです。
また、不満を感じたさいも、「我慢すること」ではなく、以下のように考えることをちきりんさんは勧めます。
「自分は何が不満なのか→自分が求めている理想的な状態とは、どのような状態なのか→自分が欲しいものは何なのか」
ちきりんさんは「皿洗い」を例にしてこのように書いています。
・「皿洗いがしたくない」と口に出すのを、ワガママだ身勝手だと責める社会からは、新しい価値はうまれません。私たちはもっと「こんなモノが欲しい! こういうサービスがあったらどんなに便利だろう。なぜ今の制度はこんなに面倒なんだ?」と考えるべきだし、表明すべきなのです。そうすることが新たな付加価値への気づきとなり、同時に、人間は何を求めているのかという、インセンティブシステムへの理解にもつながるのです。
この文章を書いていると、「ドラえもんのうた」がふと頭に浮かびました。
「こんなこといいな できたらいいな」を「かなえてくれる ふしぎなポッケ」とは、実は自分のアタマのことなのではないのかと、ふと思いました。
「欲しいもの」や「やりたいこと」を諦めるのではなく、「モノ」「サービス」「制度」に我慢するのではなく、もっと自分の欲望に素直になって、「このようにしたい」と表現するようになれば、「ふしぎなポッケ」ではなく、「自分のアタマ」がかなえてくれるのではないかな、と思いました。
(「マーケット感覚」から随分と外れてしまいました・・・)
まとめです。
・「やりたいこと」や「手に入れたいもの」という気持ちは大切にしよう
・「不満」を感じたならば「我慢」するのでなく、「自分が欲しいものは何なのか」を考えてみよう
ちきりんさんの著書『自分の時間を取り戻そう』についても自分の感じたことを書いています。
あわせて読んでみて下さい。