ドラム演奏における「スピード」と「コントロール」の関係について、Thomas Langさんの言葉から考えてみた
何年か前のドラムマガジンの記事で、Thomas Langさんがつぎのようなことを言われていました。
(処分してしまったのでうろ覚えです)
・大切なことはスピードではなく「コントロール」
・「コントロール」ができればスピードは自然にはやくなる
・正確に「コントロール」する為には、何が正しいかをききわける「耳」が大切だが、それには時間がかかる
当時はよくわからなかったのですが、今はなんとなくわかるような気がします。
自分の場合、リズムパターンでもフィルインのフレーズでも、テンポをあげるとだいたい裏拍が正確に叩けなくなる傾向があります。
他には、三連符(タタタ)が16分音符(タンタタ)になったり、8分音符がはねたり、などがよくあります。
つまり、運動神経的な限界からはやく叩けないのではなく、音符のタイミングをコントロールできていないから、はやく叩けないのではないかと思うのです。
Thomas Langさんの言われていることに従えば、自分の出している音を注意してきいて、時間をかけて「耳」を鍛えなければなりません。
気長に練習を続けていくことが必要です。
ただし、「正確に叩く」「はやく叩く」ことが必ずしも「良い演奏」であるとは限らない場合があるので、常に「どんな演奏をしたいか」ということを考えておかないといけないと思います。
Thomas Langさんは同じ記事で次のようなことも言われています。
(こちらもうろ覚えです)
・はやく演奏するのは音楽の中でも一部のものなので、みんながそれを目指す必要があるとは思わない
自分ははやい演奏を苦手としておりますが、もう少しはやく叩きたい、という気持ちはあるので、スピードアップの為の練習を耳を鍛えながら少しずつ取り組もうと思います。
同時に、どんな演奏をしたいのかということも、日々考えたいなと思います。