世阿弥さんの『風姿花伝』から、気になるところを一つあげてみる
過去の記事で古典の音読を日課にしていると書きました。
http://inspirex.hatenadiary.jp/entry/2016/12/26/204130
世阿弥さんの『風姿花伝』の音読が完了しましたが、気になったところを一つあげてみます。
「家、家にあらず。次ぐをもて家とす。人、人にあらず。知るをもて人とす」
注釈にはこうありました。
家督がつづくのが家ではない。藝の命がつづくのが家である。
この直前に、
たとひ、一子たりと云ふとも、不器量の者には傳ふべからず。
とありますので、ただ続いていくのはダメで、藝の真髄(?)を伝えていくことこそ肝要、という認識でいいのでしょうか?
そうであれば凄まじい厳しさだと思います。
『風姿花伝』は昔の漢字も多く、意味はほとんどわかりませんでしたが、古典の音読は楽しいものです。
何かに役だてよう、などの気持ちはありませんので、これからもゆっくりと取組みもうと思います。
ちなみに前回は、宮本武蔵さんの『五輪書(岩波文庫)』でした。
http://inspirex.hatenadiary.jp/entry/2017/01/10/060000