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~に刺激[触発]される / 【働き方】【在り方】【音楽】【読書】【散歩】がテーマのブログです

自分に最適な刺激レベルを考え、自分が上手くできる状況に身をおくようにするといろいろ楽になりました

仕事をしている時、請求書作成業務のような事務仕事をしている時に眠たくなることがよくあります。

お客さんからの要望と状況を確認し、社内で調整をするような業務だと眠たくなることはほとんどありません。

期限が厳しい仕事や変更が多い仕事の時にはバタバタとして普段なら適切にできることにとても時間がかかったりするようなことが増えます。


眠たくなるのは体調管理の悪さや集中力の欠如、バタバタとしてしまうのは能力不足だと考えていたことがあったのですが、『内向型人間のすごい力(スーザン・ケイン著)』という本を読んで、自分の気質と刺激のレベルとの関係だというように考えるようになりました。



『内向型人間のすごい力』にはこのようなことが書かれています。


人間には「最適な覚醒レベル」=「スイートスポット」があり、仕事も趣味も外交も、できるだけスイートスポットに合うように設定すればいい。



【生まれ持った気質は消えない】

さまざまな顔写真を見せられた対象者の脳がどのような反応をするかをfMRI装置で追跡する実験があります。

乳児期にこの実験で高反応だった子供たちは、成長した後でも低反応だった子供たちよりも、見知らぬ人の顔写真に敏感に反応したとあります。

つまり、成長しても高反応・低反応の痕跡は消えなかったということです。

この結果が示唆していることは、性格は変化させることができるが、それには限度があるということです。



【人間は「最適な」レベルの刺激を求めている】

1960年代終わりから数十年なわたって、著名な心理学者のハンス・アイゼンクは、人間は強すぎも弱すぎもしない「最適な」レベルの刺激を求めているという仮説を主張しました。

そして、世界中の科学者たちが1000件以上もの研究によって、皮質の覚醒レベルが外向性と内向性の重要な鍵となっているという理論を検証し、心理学者のデヴィッド・フンダーはさまざまな重要な点で「なかば正しい」と言っています。



これらの研究を組み合わせてみると、人間はそれぞれ特定のレベルの刺激を好むということが理解できます。


また、自分の性格が好む刺激を理解することができれば、そのレベルに自分自身を置くようにすることができるようになります。


自分の場合はこのようにしています。


請求書作成業務のような事務仕事は眠たくなりにくい時間にし、休憩をはさみ体を動かすようにする。


事前にスケジュールを綿密に計画することによって期限が厳しくなるような事態を可能な限り回避する。


人によって最適な刺激のレベルは異なりますので、事務仕事をする時が集中できる人や期限が厳しい仕事のほうが集中して仕事に向かうことができる人もいると思います。


重要なことは苦手な状況が自分の能力不足ではなく、最適な刺激レベルと異なっていることが原因となっている可能性があるということです。


そのような場合は自分が上手くできる状況と上手くできない状況を整理して、できるだけ上手くできる状況に自分の身をおけるようにするにはどうすればいいのかを考えるのがいいと思います。

上手くできないことをやろうと頑張るよりも、自分が上手くできる状況に身をおくように頑張るほうがいいのかな、と思います。



▼『内向型人間のすごい力』について以前書いた記事です

http://inspirex.hatenadiary.jp/entry/2017/01/04/070000