宮本武蔵さんの『五輪書』にある、九つの心にかけるべきことについて
過去の記事で古典の音読を日課にしていると書きました。
http://inspirex.hatenadiary.jp/entry/2016/12/26/204130
宮本武蔵さんの『五輪書(岩波文庫)』の音読が完了しましたが、心にかけるべきことがあげられていたので引用します。
第一に、よこしまになき事をおもふ所
第二に、道の鍛錬する所
第三に、諸芸にさはる所
第四に、諸職の道を知る事
第五に、物毎(ものごと)の損徳をわきまゆる事
第六に、諸事目利(めきき)を仕覚ゆる事
第七に、目に見えぬ所をさとつてしる事
第八に、わづかなる事にも気を付くる事
第九に、役にたたぬ事をせざる事
剣術以外の分野でもそのまま使えそうな心がけです。
特に、「役にたたぬ事をせざる事」というのが興味深いです。
宮本武蔵さんは1584年から1645年までを生きた人とされていますが、いまから400年前の人々も今の人々と同じように、時間が足りないと考えていたのでしょうか?
400年前の人々とは全く異なる生活をしているつもりでも、あまり変わりはないのかもしれないな、と思いました。