「心の荷物の整理」は捨てるだけじゃない、ということについて
名取芳彦(なとり・ほうげん)さんの『「退屈」の愉しみ方』という本を読んでいます。
(「ベストセラー作家のお坊さん(←帯より)が書かれた本です)
1テーマを2ページで書かれている本なので、隙間時間を使って少しずつ読んでいます。
まだ読み終わっていないのですが、心に残った箇所がありましたので、書いておきます。
(前略)自分が背負っている荷物を点検すれば、まだ必要なもの、小さくまとめていいもの、サイドポケットに移動するもの、捨てていいものなどの整理ができます。(後略)
(引用終わり)
「荷物」というのは「心の荷物」のことです。
(「人に好かれたい」というようなことから、「お金」や「責任」といったようなものも含めて自分が背負っているもののイメージです)
「心の荷物の整理」はよく言われていることのように思いますが、「小さくまとめていいもの」や「サイドポケットに移動するもの」といった表現は初めて目にしました。
いい表現だなと思いました。
「心の荷物の整理」の必要性は理解できるのですが、「不要になったから捨てる」とイコールになる印象があって、どこか好きになれませんでした。
心の整理をしてみると、もう不要かなと思うようなものもあるのですが、完全に手放せるのかと思うと躊躇してしまうものもあります。
こういった気持ちは扱いが難しいのですが、「小さくまとめる」や「サイドポケットに移動する」のであれば、完全に手放すことに比べるとやりやすいように思えます。
時には自分の気持ちに向き合って、「心の荷物の整理」をしてみようかな、と思いました。