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『ポートランド』『ポートランド・メイカーズ』の著者である山崎満広さんの講演会、「全米で一番住みたい街・ポートランドは、なぜクリエイティブなのか」に行ってきました!!

ポートランド』『ポートランド・メイカーズ』の著者である山崎満広さんの講演会、「全米で一番住みたい街・ポートランドは、なぜクリエイティブなのか」に参加してきました!!

講演会中に書いたメモを中心に、印象に残った部分を書きます。


ポートランドアメリカ合衆国オレゴン州の都市で人口は62万
日本では、愛媛県松山市や鹿児島県鹿児島市くらいのイメージ

丘陵地にあるコンパクトな街で、アメリカ中から人が集まる

企業ではナイキの本社、アディダスのアメリカ本社、インテルの研究所などがある
日本企業も多くでている

また、起業がさかんでもあり、起業家のネットワーク、コミュニティが密である

ビールがさかんでもある


1970年代はアメリカでもっとも空気が悪い、もっとも川がきたない街で、ダウンタウンは閑散としていた

今ではアメリカで最も環境に優しい街になった

ポートランドは40年前から取り組んできた

できてから時間が経っていない高速道路をはがして公園にした

街の中心にあり、10層にする計画のあった2層の駐車場をつぶしてプラザ(都市にある公共の広場)にした

プラザのブロックは寄付でつのり、ブロックに寄付した人の名前をいれた

パール地区
再開発に20年をかけた

エコノミー(賑わい、便利)✖️エコロジー(居心地)
注)✖️は「かける」です

自動車のためのデザインから人のためのデザインへ

車の乗り入れを減らし、人の回遊をふやす

公共交通でコミュニティをつなぐ

20分コミュニティ

20分圏内でなんでもそろう

公共交通でつなぐ

建物一階の40パーセントはガラス張り
隣接ゾーン/歩道ゾーン/ヴァーニッシュゾーン
劇場空間
ある人にとっての他の人は劇場の俳優で、その人も周りの人にとっては劇場の俳優になる。
建物の中の人と外の人がお互いがお互いを見れる

徒歩で50秒ごとに景色がかわる

地産地消の食べ物
シェフが恩恵を受けている
生産者と話をして、その日の一番よいものを仕入れることがらできる
地元でつくられたものが好きな人が多い

公園を区画にわける
子供が集まる区画/静かに過ごす区画/イベントや犬と遊ぶ区画
どんな人にとっても居場所があるようにデザインする

所得層、人種層が厚い
家賃は高騰しているが、高所得者層ばかりにならないようにしている

ガレージドア
外から中がみえる、中から外がみえる
ガレージドアは高いが、街の景観をよくするということで助成金あり

建物には威圧感を少なくする工夫がされている

維持費は会社のオーナーさんがだす
そのようなことを経過段階からおりこむようにする

官民の協働
官は小さい街だから金がない、民は景観に金をかけたくないと立場の違いがある
対話が大事、目標が大事
一緒に目標を達成する

コミュニティワークショップ
官民のパートナーシップを早期に築く
官が民に方針を伝えるのではなく、第三者が入ってマスタープランの段階からワークショップをはじめる
ワークショップは20回以上にのぼる

ネイバーフッドアソシエーション
入りたい人が年会費を払って入る組織

コミュニティが必要としているものを一番最初に取り入れ、具現化する

はじめのディスカッションは長くなり、工期は長くなる
しかしリスクは下がる
投資回収のスピードかはやい

人口、車が増えてCO2排出量は減る

24歳から35歳の移住者が多い
若い人が集まる
33パーセントが大学卒


(休憩をはさみ、著書『ポートランド・メイカーズ』の話しにうつる)

(オフィスデザイン)交流拠点をつくる

人生で最もクリエイティブな仕事ができるところへ行け!

その人らしさを知ろうと思うとその人のバックグラウンドを知ることが必要、だからその人の家族のインタビューを大切にする

未経験なことをして自分を追い込む
ハワイでサメと泳いだり、山へ登ったり、シンガポールでマラソンをしたり

ビザなしで渡米
弁当屋やケータリングからスタート
12人くらいしか座れない店からスタート
こだわりがすごく、農家を探して土から水から全部調べて農家から直接仕入れをする
仕入れで一年を要する)
くまけんごさんにレストランのデザインを依頼する

ビジネスモデルは自分がどんな人間で、何を目標にしているかを反映していないといけない

コーヒー豆の生産者の労働環境をかえる
秘密がない、なんでも教えてくれる


(質疑応答より)

ポートランドは大きくすることができたけど大きくしなかった

ポートランドは市民が住んで楽しい街を、市民が参加して作った


(まとめ・感想)

通路と建物とを切り離さず、通路に開かれた建物を意識していることが面白かった。

車の乗り入れを減らし、人の回遊をふやすことを意識した都市計画が印象に残った。
生活圏である拠点と、拠点間を公共交通でつなぐなどの都市計画が面白かった。

「官民のパートナーシップ」がかけ声だけになっていないところがすごい。
都市計画の最初の段階から、コミュニティが必要としているものを一番最初に取り入れるために、住民とコミュニティワークショップでディスカッションを行い、かつワークショップは20回以上にのぼるということに絶句した。


講演会参加前はポートランドのことはほとんど知らない状態で、徒歩20分圏内に生活に必要なものが揃う街があるということに興味を持ち参加しました。

講演会で語られることのほとんどが未知の領域の話しで、まだまだ消化できていないことが多い状況ですが、いろいろなことを考える際に新しい視点を得ることができたと思います。

講演会の4日前に知り、急遽参加を決めましたが、参加してよかったなと思える講演会でした。



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