「新しいことをはじめる」ということについて考えてみたこと
はじめの一歩を踏み出そうかどうか悩んだ時の話です。
何かやりたいことができた時、練習して「上達してから」と考えることがよくあります。
(自分もそうです)
でも、「上達してから」ってどの段階になるのでしょうか?
練習して上達しても、きっとその頃にはその頃の「できてない」がみつかって、また「上達してから」にもどってしまいそうです。
それに、自分が考える「上達」と、それをやるために必要なことは、もしかしたら違うことかもしれません。
能をつかんとする人、「よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ。うちうちよく習ひ得て、さし出でたらんこそ、いと心にくからめ」と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。
(芸能を修得しようと思う人は、「上手になるまでは、学んでいることを人に知られないようにしよう。ひそかに修得し、上手になるほうがいい」とよく言うが、そういう人は芸を修得することはできない。)
この後に、下手でもいいから堂々と人に見せたほうが上達する、というふうに続きます。
『徒然草』は(諸説ありますが)1330年頃に書かれたとされていますが、700年前から同じようなことはあったようです。
結論です。
やりたいことができたら、すぐに飛び出しましょう。
「上手してから」と言っているといつまでたってもはじまりません。
下手でもいいからまずはじめの一歩を踏み出しましょう。