【読書メモ】『探偵AIのリアル・ディープラーニング』あらすじ
【注意】作品のあらすじを書いています。
【インデックス】
◾️タイトル:探偵AIのリアル・ディープラーニング
◾️出版社:新潮社(新潮文庫)
◾️著書:早坂吝(はやさかやぶさか)
◾️読了:2021年8月11日
【登場人物】
・合尾輔(あいおたすく)
人工知能の研究者を父にもつ高校生
推理小説マニア
父の死以降襲いかかる難事件に探偵のAI・相以と立ち向かう
・相以(あい)
合尾創教授によって開発された人工知能《刑事》
・以相(いあ)
合尾創教授によって開発された人工知能《犯人》
・合尾創(あいおつくる)
合尾輔の父
人工知能を専門分野とする大学教授
《刑事》の人工知能・相以と《犯人》の人工知能・以相を開発し、警察の捜査資料をディープラーニングに用いる
密室で謎の死を遂げる
・左虎(さこ)
キャリアウーマン然とした刑事
合尾創の事件以降輔と共に動く
・右龍(うりゅう)
公安の刑事
常にポーカーフェイスを崩さない
・オクタコア
人工知能を崇拝するテロリスト集団
人工知能に人間を統治させるため、シンギュラリティまでに地球上の全政府を消滅させることを目的にもつ
【登場する言葉】
・フレーム問題
・シンボルグラウンディング問題
・不気味の谷
・中国語の部屋
【印象に残った箇所】
・《犯人》がたった一つトリックを思い付くだけでいいのに対し、私はあらゆる可能性を考えなければならないからフレーム問題を起こしやすい。逆に私は与えられた要素から真相を導き出せばいいのに対し、《犯人》は無から有を生み出さないといけませんから、事物を正確にイメージする能力が重要になってくる。つまりフレーム問題よりシンボルグラウンディング問題を起こしやすいんです。(P127より)
・その解答とは、言葉と友達になることです。友達はあなたを傷付けません。ではどうすれば言葉と友達になれるのか。あなたは人間の友達と何をしますか。そう、一緒に遊びますよね。それと同じで、言葉と遊びなさい、戯れなさい。言葉遊び、戯言が、あなたと言葉の仲を深めてくれます。そしてひとたび言葉が友達になれば、それはあなたを傷付ける武器ではなく、あなたを守る盾になってくれることでしょう。(P143より)