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【読書メモ】『コンビニ兄弟ーテンダネス門司港こがね村店ー』あらすじ

【注意】作品のあらすじを書いています。

 


【インデックス】


◾️タイトル:コンビニ兄弟ーテンダネス門司港こがね村店ー

◾️出版社:新潮社(新潮文庫


◾️著書:町田そのこ


◾️読了:2021年9月8日

 


【登場人物】


・志波三彦
テンダネス門司港こがね村店の店長
フェロモン店長、略してフェロ店長


・ツギ
テンダネス門司港こがね村店の常連客
なんでも野郎と書かれたライトグリーンのツナギを着ている
人探しは得意中の得意


・梅田正平
白いタンクトップに真っ赤なオーバーオールを着た背の高い筋骨隆々とした老人
真っ赤な大人用三輪車の荷台に手作りの門司港観光マップを積み、町中を走っている
通称赤じい


・中尾光莉
テンダネス門司港こがね村店のパート店員
学生結婚をして17年目を迎える夫と、高校一年生になる息子の三人家族

 


【あらすじ】


・プロローグ


・第一話 あなたのコンビニ、わたしのコンビニ


レスリング部の大学生と気難しい年配のお客さんのすれ違い


・第二話 希望のコンビニコーヒー


タマゴサンドとコーヒーと、夢を棄てられない塾講師


・第三話 メランコリックないちごパフェ


幼馴染との関係に悩む女子中学生とまわりを拒絶するクラスメイトとコンビニスイーツ


・第四話 偏屈じじいとやわらか玉子雑炊


定年後の元仕事人間とコンビニでご飯を食べる少年と運動会の二人三脚


・第五話 愛と恋のアドベンチャーカレンダークッキー


母の不倫を疑う男子高校生と両親の新婚旅行の写真と親友の賞をとった写真


・第六話 クリスマス狂想曲


テンダネス門司港こがね村店のクリスマス


・エピローグ

 


【感想】


・「好きなことや夢」と「人間の多面性とそれにまつわるすれ違い」みたいなことが多く描かれているなと思った


・登場人物がみんな魅力的で、読んでいると人間が好きになるような感覚を感じた


・連作短編集であるが、前話で少しだけ出てきた人が次の話しの中心人物になったりで、読み進めていくうちにテンダネス門司港こがね村店にまつわる人間関係が浮き上がっていく感じが心地よかった


・素直に続きが読みたいと思った


・店長とツギさんでそれぞれファンが付きそうな感じがしたが、自分はツギさん派だと思う

 


【印象に残った箇所】

 

・「辛いときほど食うんだぞ。栄養が足りてねえときは、変なことしか考えらんねえ」(P60より)


・「顔つきとか言葉だけで判断してると、大きな勘違いをすることになる。じゃあどこで判断すべきかと言うと、ぼくは行動だと思ってるんだ」(P62より)


・「メシとか仕事とか、夢のあとについてくるオマケみたいなもんじゃねえのかねえ?」(P118より)


・周りを見てみろ。好きなものにがむしゃらになっているひとというのは、実は驚くほど少ない。まずそういうものに巡り合うのがとても難しいんだ。そしてそれに打ち込める環境、状態であるのもなかなか難しい。あとは、才能も必要かもしれないな。もうダメだ、これ以上進めないと挫折してしまえば、辞めてしまう。(P273より)